なんでもできると強がって



売られてきた・・自分の父親に。


ここで働けと言われて

はい、と笑って答えた。









「初物は高く売れる」


この店の主人がいやらしく笑った。

僕は薄暗い明かりだけの部屋に連れて来られて


誰かに買われるのを待っていた。


けれど




けれど





近づいてくる足音に





僕は急に怖くなって

逃げたした＿＿＿＿＿






しかしむなしく帯を掴まれ、僕は悲鳴を上げた。





僕は暴れた。


男はついに僕の帯を乱暴に解いた。



「いや･･･！」

僕は男の腕から逃れようとした。

手を振り解き、走った。


けれど着物が縺れて巧く走れず、しりもちをついてしまった。


「・・リオン・・？」


男が僕を呼んだ。近づいてくる。



僕は、もうだめだと思った。



心の中で何度も、愛しい人の名前を呼んだ。








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パラレルです・・
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